バンクーバーのプロサッカーチームVancouver Whitecaps FCは7月30日、エンパイア・スタジアム(3311 E. Hastings St., Vancouver)でLA Galaxyと対戦し、4対0で敗れてMLS昇格後の成績を2勝11敗9分とした。
前半は、両チームともにゴールキーパーを中心にディフェンス陣が粘りを見せ、0対0のまま終了したが、後半61分、ギャラクシーのLandon Donovan選手がシュートを決めると、試合の流れが一変。75分、80分、90分と立て続けに追加点が入り、会場を埋め尽くした今シーズン最多の2万7,500人の観客は落胆を隠せず、足早に会場を後にした。
ギャラクシーは、現在西カンファレンス首位でデビッド・ベッカム選手も所属するチーム。7月20日の対コロンバス戦でイエローカードを受けた同選手は出場停止中で、「デビッド・ベッカムがバンクーバーに来る!」と盛り上がっていたファンはがっかりする一幕も。
「プロサッカーの試合を大きなスタジアムで観戦したのは初めて」というリッチモンド在住のKaoriさん。「ベッカムが来るなら見てみたいと思ったが、出場していなくてとても残念。ホワイトキャップスは負けてしまったが、サッカーをやっている息子はプロ選手たちのプレーを実際に見ることができてとても喜んでいた」と試合の感想を話す。
ホワイトキャップスは、シーズン開幕戦を白星で飾ったが、その後は黒星続き。5月末にTeitur Thordarson監督の解任後、チームを率いてきたTom Soehn監督は「前半は多くの得点チャンスもあり、いい流れだったので、最終的には4点も入れられてしまっての敗戦はとても残念」と試合を振り返り、「自分たちのミスを相手が逃さずすべて得点につなげた。そこがトップの彼らと今の自分たちの違い。結果を受け止めて、これからも前進するのみ」と語った。