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荷台付き三輪車でデリバリーサービス「SHIFT」-バンクーバーの大学生が起業

大学生が立ち上げた、荷台付き三輪車でのデリバリービジネス「Shift urban cargo delivery」

大学生が立ち上げた、荷台付き三輪車でのデリバリービジネス「Shift urban cargo delivery」

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 バンクーバーの大学生が立ち上げた、荷台付き三輪車でのデリバリービジネス「Shift urban cargo delivery」(1870 Grant St., Vancouver、TEL 778-231-2866)が、地元企業のサポートを得て8月4日から本格的に始動し、エコな取り組みとして注目を集めている。

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 Simon Fraser University(SFU、サイモン・フレーザー大学)で開講するクラス「Social Enterprise(社会的企業)」の中で行われた「sustainable community development project(持続可能な地域開発プロジェクト)」で同じグループになった5人の学生が、「自転車を使った取り組みで何か自分たちにできるものはないか」とアイデアを出し合った結果、今回のデリバリーサービスにたどり着いた。

 配達に使うのは電動アシストタイプの三輪自転車(トライク)で、許容重量は270キロ。最高時速32キロまで出すことができる。1人1日4時間ずつのシフトを組み、1日で40~60件の配達をこなす。

 「ビジネスとして立ち上げたのは5月だったが、実際にサービスをスタートさせるには思いのほか時間がかかってしまった」と、起業に至るまでの苦労を振り返る共同オーナーのLoretta Laurinさん。「自転車専用レーンに収まるサイズなので、ダウンタウンのように常に混み合ったエリアで無駄なガソリンを使ったり、駐車場を探したりするために時間を使う必要がない。排気ガスで空気を汚すこともないので環境にもやさしく、実用的かつエコな方法」と新ビジネスに自信を見せる。

 顧客第1号となったMills Basicの最高経営責任者Brad Millsさんは「ここ数年、カーボンフットプリントの削減のために努力してきた。父が60年前に会社を始めたときには、自転車や電車での配達が当たり前だったので、またその時代に戻ってエコを意識した配達方法をどんどん取り入れていきたい」と、今後の展開に期待を寄せる。

 8月末から9月にかけて、Spud Produce、FROGBOX moving boxes、One Planet Cateringなどの地元企業が同サービスの利用を開始している。

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