ガスタウンにコーヒーショップ「Revolver」-バリスタ4兄弟がこだわりの店

「Revolver」のバリスタ兄弟。(左からJohnさん、Georgeさん、Chrisさん。一番年下のMattさんは残念ながら不在)

「Revolver」のバリスタ兄弟。(左からJohnさん、Georgeさん、Chrisさん。一番年下のMattさんは残念ながら不在)

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 バンクーバー・ダウンタウンのガスタウンエリアに9月2日、コーヒーショップ「Revolver」(325 Cambie Street, Vancouver、TEL 604-558-4444)がオープンし、地元のコーヒー通の間で話題を集めている。

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 同店を切り盛りするのは、Georgeさん(25)、Johnさん(23)、Chrisさん(20)、Mattさん(17)のGiannakos4兄弟。両親がウエスト・バンクーバーで経営するカフェ「Crema」を手伝いながら経験を積みつつ、2年前からロケーション探しを続けた。Johnさんは「いろいろな人やビジネスが混在しながら、それぞれが特有のキャラクターを持っている。自分の店や趣味、仕事内容に誇りと情熱を持っている人が集まっている場所なので、自分たちのコーヒーに対する知識やパッションも受け入れられ、ここなら新しいことに挑戦できると確信した」と、同エリアへの出店の理由を語る。

 店内は、高い天井と表通りに面した大きな窓、木製のインテリアが明るく温かみのある雰囲気を醸し出す。店舗面積は680平方フィート。テーブルとバーカウンターは全てブリティッシュ・コロンビア州産モミの木を使ったカスタムメードで、席数は24席。

 1890年代に建設されたヘリテージビル内で、韓国人夫婦が長年営んでいたデリを全面改装した同店。「何層にもなったフローリングをはがしていくと、中から1930年代の新聞紙も出てきたりした。大変な作業だったが楽しみながらできた」と振り返るJohnさん。完成に3週間を要したという、2万本のくぎで壁に描かれた世界地図は、赤褐色の釘を打った部分がコーヒーの産地を示しており、「コーヒーを中心に世界が回転(revolve)するのをイメージした」と説明する。店名の「Revolver」は、「銃のレボルバーと同様、コーヒーをシンプルだが効果的な『武器』としていくこと」「どんどん回転する・変わっていく」などの意味を込めた。

 メニューは毎朝更新。毎週1回、コーヒーのブラインド・テイスティングを行って、次々と仕入れる日替わりのおすすめコーヒー(3.50カナダドル)を提供することで常連客も飽きることのないよう工夫する。エスプレッソ(2.75カナダドル)、マキアート(3カナダドル)、カプチーノ(3.50カナダドル)、ラテ(4カナダドル)。他店では見られない新しい試みとして、1種類のコーヒー豆を3種類の異なるいれ方で味わう「Brew Flight」(9カナダドル)、3種類の異なるコーヒー豆を同じ方法でいれて味の違いを楽しむ「Taste Flight」(9カナダドル)も。

 コーヒー豆の鮮度を維持するため、1杯分ずつあらかじめ計量して小さなガラス容器に保存。注文を受けてから抽出する。容器はマグカップではなく透明のガラスコップを使い、「小さな実験室でコーヒーを研究している気分を演出」(Johnさん)。国際ラテ・アート選手権での入賞経験を持つJohnさんやChrisさんが作るラテ・アートも楽しみの一つ。

 お湯の量も0.1グラム単位まで細かく計量し、「お湯とコーヒーの比率、お湯の温度を常に一定にすることは、安定したおいしさを作り出すのにとても重要」と力説するJohnさん。「コーヒーにあまり詳しくなくても、その日の気分や味の好みを教えてもらえれば、自分たちがちゃんと選んでおいしいコーヒーを入れるので大丈夫」と笑顔を見せる。

 営業時間は8時~18時(土曜は9時~)。日曜・祝日定休。

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