バーナビー市にある日系ヘリテージセンター（6688 Southoaks Crescent, Burnaby TEL 604-777-7000）で12月14日、東日本大震災復興支援目的の講演会が開かれる。主催は日本警察消防スポーツ連盟カナダ支部。

　同連盟は震災発生後に特別救助復興支援隊を結成、被災地での支援活動を行っており、現在も被災した子ども向けの「サマーキャンプ」や「被災地緑化計画」などの形で支援を進めている。同連盟カナダ支部の小川学さんは「私たちが活動をした宮城県においては県内の避難所全てが解散した。しかし実態としては一部の身寄りの無い人々などはお寺や神社にて避難生活を強いられている」とし、「一番大切な思いとして『風化させないこと』を常に心に置いている」と話す。

　今回の講演会はその「風化させない活動」の一つとして実施。元マラソン選手で連盟特別顧問の有森裕子さん、横浜市消防局、消防吏員で連盟事務局長の志澤公一さんがバンクーバーに来加。「皆さんに被災地支援状況を認識していただき、逆に両氏へこちらの気持ちを被災地に伝えていただく目的と、大規模なバンクーバー沖大地震を想定した当地日系社会の防災意識向上の目的もある」（小川さん）。

　2部構成の講演では志澤さんが「危機管理・防災対策」「過去の災害出動の経験談（スマトラ沖、阪神淡路、新潟中越、911）を踏まえての話」、有森さんが「東日本大震災復興支援活動」「この度の災害支援活動と今後の支援活動、思い」のテーマで語る。

　17時30分開場、18時開演。参加費は20カナダドル。講演会参加希望者は電話（TEL 778-865-7931 ）またはメール（jpfsfcb@gmail.com、件名に「東日本大震災特別講演会」と記入）で申し込む。