2011年、バンクーバー経済新聞の年間PV（ページビュー）ランキング1位に輝いたのはバンクーバー郊外で行われたソフトボール大会で日本女子代表がアメリカを7対0で下し、優勝した模様を伝えた記事「日本女子、ソフトボールも優勝－アメリカに7対0で快勝」だった。

　決勝戦同日、数時間前には日本女子サッカー代表「なでしこジャパン」がワールドカップを制したニュースが試合を控えた選手らに届き、「励みになった」（日本女子ソフト宇津木監督）という。フェイスブックやツイッターではサッカーだけでなく、女子ソフトの健闘をたたえる声が多く飛び交った。

　2位、4位、9位、10位には東日本大震災に関する海外からの励ましの声、支援の輪の広がりを伝えた記事がランクイン。年間を通して多くのアクセスを集めた。

　3位は8年ぶりの北米ツアーをバンクーバーからスタートした「B’z」のコンサートを伝えた記事で、B’zインタビューを掲載した特集記事にも注目が集まった。

　ランキングは、今年1月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 日本女子、ソフトボールも優勝－アメリカに7対0で快勝（7/18）2. バンクーバーからも「日本がんばれ！」－地元学生らが地震復興支援呼びかけ（3/13）3. バンクーバーでB’zがコンサート「LIVE-GYM 2011-long time no see-」－満席の会場が熱狂（7/23）4.イングリッシュベイで被災者しのびキャンドルライト－太平洋を越え思い届け（3/14）5. バンクーバーで「ゾンビウオーク」－ゾンビがダウンタウンを練り歩く（08/22）6. 65歳以上の女性10人がヌードカレンダーに登場－収益はチャリティーに（1/5）7. 世界で最も住みやすい都市ランキング－バンクーバーが5年連続1位に（2/23）8. バンクーバー在住の日本人70人、街頭で支援呼びかけ（3/8）9. カナダの日系コミュニティーが結束－支援活動の「輪」さらに広がる（3/16）10. カナックス、スタンレーカップを逃す－ダウンタウンでは暴動発生（6/17）
　5位は年々規模もプロフェッショナルさながらの特殊メークで参加するゾンビも増加している、ゾンビウオークの様子を伝えた「バンクーバーで『ゾンビウオーク』－ゾンビがダウンタウンを練り歩く」記事。あまりにもグロテスクで掲載できない写真ばかりが集まる撮影だったが、記事内では比較的「マイルド」な写真を掲載した。

　6位は65歳以上のシニア女性らがチャリティー目的でヌードカレンダーを発売した記事。7位はバンクーバーが5年連続「世界で最もすみやすい都市」ランキングで1位となったニュースだが、10位にもランクインしている「バンクーバーでの暴動」騒動が原因で9月に発表された結果では1位の座を退き、メルボルン、ウィーンに続き3位となっている。