バンクーバー、ダウンタウンに6月下旬、ドールハウスをイメージしたアフタヌーンティー・サロン「Patisserie Fur Elise」(847 Hamilton St, TEL 604-684-1025)がオープンし、近隣の主婦層を中心に客足を伸ばしている。
ダウンタウンには数少ない歴史的建造物に指定されているクイーン・アン様式の一軒家を、外観はそのままに、内装を商業用に改装した同店。店舗面積は約1600スクエアフフィート、30席を用意。1階ではテークアウト用にスイーツを販売、2階にはアフタヌーンティーを提供するティーサロンを設ける。
出店のきっかけはロマンチックなプロポーズから。オーナー夫婦のゲイルさんとポーエンさんは10数年前にカリナリースクールで知り合い、付き合い始めた。ゲイルさんの夢、「いつかドールハウスのようなティーサロン」を開きたいという思いをかなえるため、ポーエンさんは単身、フランスに修業へ。バンクーバーに戻ってきた際に、イメージに合うヘリテージハウスを見つけて購入し、プロポーズしたという。
内装はピンクと白を基調にビクトリア調にまとめ、テークアウト用のボックス、ウエートレスのユニホームも「ドールハウスをイメージ」し、ゲイルさんがデザインした。
提供するお茶はダージリン、アールグレイ、セイロンの定番に加え、ラテ・マキアート、チャイナローズ、マンゴーフリップなどのフレーバーティーも用意。アフタヌーンティーセット(1人前=30カナダドル)ではサンドイッチ、キッシュなど4種のスナック(セーバリー)と6種のスイーツを提供する。スイーツもスナックも地元産の食材を使用し、全てホームメードにこだわる。「フランスと日本での修業の経験を持つシェフが作るため、抹茶やユズなども使い、甘さ控えめ」(マネジャーのリンダさん)。
テークアウト用のケーキは「グリーンティー&小豆」(6カナダドル)、チョコレートガナッシュ(5.50カナダドル)、オーガニックの食用ローズペタルをトッピングしたストロベリーショートケーキ(6カナダドル)など。
「女性がゆっくりと楽しく時間を過ごせる場所。日本人、日本語を話すスタッフもいるので、気軽に来ていただければ」(同)。
営業時間は13時~20時。月曜・火曜定休。