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バンクーバー国際映画祭閉幕-「そして父になる」最多投票数で「観客賞」受賞

バンクーバー国際映画祭で「そして父になる」(是枝裕和監督)が「観客賞」受賞

バンクーバー国際映画祭で「そして父になる」(是枝裕和監督)が「観客賞」受賞

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 16日間にわたって開催されていた「バンクーバー国際映画祭」が10月11日閉幕、各賞の受賞作が発表され、日本作品「そして父になる」(是枝裕和監督)が観客の投票数が最も多かった映画に贈られる「観客賞」を獲得した。

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 ほかにも、新しい自分になろうと決心した矢先に性病に感染する男性を、ヨガ好きや環境アクティビストなどのバンクーバーらしい登場人物と交えて描いたコメディー「That Burning Feeling」と、先住民の寄宿学校制度とその問題を描いた「Rhymes for Young Ghouls」の両作品がカナダ出身の新人監督に贈られる「Best Canadian First Feature」賞を、BC州の野生のサーモンに広がるウイルスと政府の隠蔽(いんぺい)を追うドキュメンタリー「Salmon Confidential」が「Most Popular Canadian Documentary 」賞を受賞するなど各賞の発表も行われた。

 映画祭ディレクターのAlan Franeyさんは閉会後、長年の上映館だったGranville 7 Cinemaの昨年の閉館により懸念された映画祭の続行も新しい上映館と多くの関係者の尽力により再び可能になった」と感謝し、今年の成功のために力を尽くした750人のボランティアとスタッフをたたえた。「デジタルな世の中になり質より量の世の中になりつつあるが」と映画祭の方向性にも触れ、「われわれは長年の使命としている、映画を芸術であり人々をつなぐ架け橋として尊重する姿勢を持ち続けたい」と、今後への期待を込めつつ26年間続けたディレクター職から去ることを発表した。

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