バンクーバーを拠点に活動するダンス・パンク・ポップ・バンド「You Say Party! We Say Die!(ユー・セイ・パーティー!ウィ・セイ・ダイ!)」が3月12日、セカンド・アルバム「Lose All Time」の日本盤をリリースする。
2006年12月にファースト・アルバム「Hit The Floor!」を日本で発売して以来、2枚目となる同アルバムは、日本でも注目されており、2月27日~3月4日、日本のiTunesでも「今週のシングル」としてアルバム収録曲「Monster」を無料配信した。
同バンドは、バンクーバー出身の5人組で、Becky Ninkovicさん(リード・ボーカル)、Krista Loewenさん(キーボード)の女性メンバー2人とDerek Adamさん(ギター)、Stephan O’Sheaさん(ベース)、Devon Cliffordさん(ドラム)の男性メンバー3人からなる。2003年11月の結成後、2004年には教会の地下で初ライブを行い、地元で話題を集めた。
バンド名には、「ステージ上の自分たちも会場も一体となって、最後の瞬間まで思う存分パーティーを楽しもう」というメッセージが込められており、「ライブ中にメンバーが『You Say Party!』と呼びかけると、会場から『We Say Die!』と返す掛け合いの場面が特に盛り上がる」(Beckyさん)という。
ダンサブルでハッピー、かつエネルギッシュなライブパフォーマンスは、カナダだけでなくアメリカ、イギリス、ドイツなどヨーロッパ各国でも注目され、Yeah Yeah YeahsやTV On The Radioなどの前座を務めたり、イギリス、フランス、ベルギーなどの主要フェスティバルに出演するなど知名度も上昇中だ。
作詞はすべてBeckyさんが担当し、曲は、Stephanさんが中心になって全員で意見を出し合って作り上げる。「今回のアルバムには、今までになかった全く違った雰囲気の曲も入っている」と話すBeckyさん。「『You’re Almost There』は、ツアー中にホームシックにかかって母のことを思い出している自分の気持ちが自然と歌詞になって頭の中に浮かんできたもの。その歌詞を、最初はインストゥルメンタルにする予定だったが、Kristaさんが書いたピアノ用の曲にのせてみようということで完成した。歌う度に曲の世界に入り込みすぎて、思わず涙を流してしまう」というエピソードも。
同アルバムは、「ビレッジ・アゲイン・レコード」レーベルから1,980円で発売。日本盤には「Machine Legs」「Midnight Snake」の2曲をボーナストラックとして収録、アルバム・ジャケットは日本盤オリジナルのデザインで、メンバーの友人でもある日本人アーティストが手がけた。「カナダ盤リリースの時に比べて、ゆっくりとアイデアを練る時間があった。自分たちが以前から作りたかったカラフルでポップなものに仕上げてもらえてとても気に入っている」とBeckyさん。
「バンド結成当初から、メンバー全員の夢が『成功したら日本に行くこと』だった。その夢が今回かなうことになってとても喜んでいる。日本からの留学生が自宅にホームステイしたりしたこともあるので、日本の食べ物や日本の文化についてとても興味がある。普段から部屋着として着物をバスローブのようにして羽織ったりもしているので、今回の滞在中、呉服屋を見て回ったり、古い寺院巡りなども時間があればしてみたい」と4月の来日を心待ちにしているBeckyさん。「今回のアルバムに日本限定で収録した2曲は、日本のファンの皆さんに気に入ってもらえるようなものを選曲したので、ぜひ聴いてもらいたい。ライブにも出かけてきて、一緒に盛り上がってもらえたら」と呼びかける。
アルバム・リリース後に来日し、代官山のライブハウス「UNIT」で4月28日に行われるイベント、「New Wave Revisited」に出演予定。同イベントのチケットは3月15日に発売開始。料金は4,500円。地元バンクーバーでは、5月にライブを予定している。
You Say Party! We Say Die! 公式HPMy Space.com (You Say Party! We Say Die!) オフィシャルページUNIT