国際パラリンピック委員会は11月1日、バンクーバー在住の「車いすラグビーの生みの親」Duncan Campbellさんに、生涯を通してパラリンピックの発展に貢献したことを賞する「パラリンピック勲章」を授与することを発表した。今月23日、ギリシャ・アテネで表彰式が行われる。
1976年当時のDuncan Campbellさんとチームメイトたち
1976年に友人らと一緒に基本的なルールを決め、衝撃に耐えることのできる競技用の車いすをデザインしたCampbellさん。自身も選手として活躍しただけでなく、次々と新たな才能を発掘し、後にナショナルチームでプレーした多くの選手たちの指導者、アドバイザーとして、同競技の発展に寄与した。
今回の受章を「身に余る光栄」と喜ぶCampbellさん。「自分が競技に貢献した分以上に、車いすラグビーが自分に与えてくれたものの方が大きい」と振り返る。カナダ・パラリンピック委員長のGaetan Tardifさんは「選手、指導者、スカウトと、競技に関わる全ての方面における彼の貢献は、誰もが認めること。ロンドンのパラリンピックでカナダの車いすラグビー代表が銀メダルを獲得したことも、彼の長年にわたる努力の成果」とたたえる。