今年も9月25日から、バンクーバー国際映画祭(Vancouver International Film Festival)が開催される。65カ国から世界プレミア32作品を含む353作品を上映し、日本からは「バンクーバーの朝日」「かぐや姫の物語」など8作品が出品される。
オープニング作品は「ダラス・バイヤーズクラブ」で知られるカナダ出身のジャン=マルク・ヴァレ監督の新作でリース・ウィザースプーンさん主演の「ワイルド」。クロージング作品は今年のサンダンス映画祭でグランプリを受賞した「Whiplash」(デイミアン・チャゼル監督)を上映。
スペシャルプレゼンテーション・ガラには石井裕也監督作品の「バンクーバーの朝日」を上映。当日は石井監督、主演の妻夫木聡さん、亀梨和也さんが来加を予定している。作品は第2次世界大戦前に実在した日系人野球チーム「朝日」をモデルにしたストーリーで、差別や偏見に負けずに誇り高くフェアプレーを貫いた日系人たちの活躍ぶりを描く。主な撮影場所は日本だったがバンクーバーでも撮影が行われた。石井監督の同映画祭出品は5作品目となる。
33回目となる今年はプログラムを一部変更。20年間毎年アジアの新人監督に贈られていた「ドラゴン&タイガー賞」の枠を世界に拡大し「最優秀国際新人監督賞(Best New Director Award)」を新設。日本の鈴木洋平監督作品「丸」を含む11人がノミネートされている。
他にも、東日本大震災で被災した馬を追うドキュメンタリー「祭りの馬」(松林要樹監督)、大森立嗣監督、瑛太さん、松田龍平さん主演の「まほろ駅前狂騒曲」、スタジオジブリ制作「かぐや姫の物語」(高畑勲監督)、台湾のチアン・ショウチョン監督作品で永作博美さんと佐々木希さん出演の「さいはてにてーかけがえのない場所」、「Sharing」(篠崎誠監督)などを上映する。
チケットは、一般=13カナダドル、学生(学生証の提示が必要)とシニア(65歳以上)=11カナダドル、ユース(18歳以下)=9カナダドル、オープニングとクロージング作品=15カナダドル。チケット5枚=60カナダドルなどのチケットパックも販売する。
上映スケジュールとチケットの購入方法はサイトで掲載できる。10月10日まで。