FIFA女子ワールドカップ決勝戦を目前に控えた7月4日、佐々木監督、宮間主将、海堀選手の3人が出席し、公式記者会見が行われた。
佐々木監督は連覇に向けて「非常に良いチームの状態で試合が出来るので、自分たちのサッカーが出来れば絶対に勝機はある」と自信を見せ、宮間選手は「勝つイメージしかしていない。ポイントは先制点だと思うので先制点を取り自分たちのリズムにしたい」、海堀選手は「しんどい時も仲間を信じて戦い抜きたい」とそれぞれ意気込みを話した。
前回のドイツ大会、オリンピックと続く3大会連続でアメリカと戦う決勝戦。前日行われたアメリカ側の会見ではワンバック選手が「2011年7月17日、(なでしこジャパンに敗れたドイツ大会の決勝戦の日)は絶対に忘れたことがない日」であり「闘志を燃やす源としてきた」と表現。優勝に向けた強い決意を示したが、それを受けた宮間選手も「自分もあの日は忘れたことがない日だし、オリンピックで敗れた日も忘れたことがない」と勝負に応じる構えを見せた。
宮間選手は優勝に対する思いを「前回優勝してから女子サッカーに関心や興味をもらってもらえるようになった。この大会でも結果を出すことが、この先女子サッカーを背負っていく選手たち、サッカーを始めようと思っている少女たちに残せることだと思っている」とし「(再び優勝することで)女子サッカーがブームだけでなく文化になる」とその意義を強調した。
海堀選手は宮間主将を「誰よりもチームのことを考えてくれており、言葉でもプレーでも皆を引っ張ってくれる」と評し「明日の試合も絶対宮間選手について行こうと思っている」と信頼の深さを表した。
なでしこジャパンは5日、16時からバンクーバーのBCプレースでFIFA女子ワールドカップ優勝をかけてアメリカと対戦する。