バンクーバーの市内各所で2月28日から、「バンクーバー国際ダンスフェスティバル(Vancouver International Dance Festival)」が開催される。カナダ、キューバ、スウェーデンなどからのダンサーが集まる中、日本からは舞踏家の中嶋夏さんが参加する。
さまざまな形のダンスの振興を目的に2000年に開始した同フェス。毎年国内外からダンサーを招待しており、昨年は日本の大駱駝艦(だいらくだかん)も参加した。同フェスのアーティスティック・ディレクターBarbara Bourgetさんは「16回目の今年も素晴らしいダンサーたちを紹介することができ光栄に思う。コンテンポラリーダンスの多様な面や理屈抜きの感動が見る者を一つにしてくれるだろう」と期待する。「素晴らしい踊りは想像力と肉体の可能性を見せ、私たちが生きるこの世界に関して語り合うきっかけになるに違いない」とも。
主な出演はバンクーバー出身のBarbara BourgetさんとJay Hirabayashiさん率いるKokoro Dance、同じくバンクーバー出身の振り付け家Peter Binghamさん率いるEDAM、スウェーデン発のグループMemory Waxとキューバ発のRetazosの共同プロダクションなど。
日本から参加の中嶋夏さんは西海岸初公開となる作品「Like Smoke Like Ash」を予定。同フェス広報担当者は「舞踏の創始者の土方巽さんと大野一雄さんの下で学んだ無類のアーティストである中嶋さんは、新しい世代に舞踏を引き継いでいく伝道師となった。見逃せない作品」と紹介する。
鑑賞料は演目により異なり、無料~50カナダドル。会場はRoundhouse Performance Centre、 Vancouver Playhouseなど。スケジュールはサイトに掲載する。中嶋さんの公演「Like Smoke Like Ash」は3月8日と9日の20時からRoundhouse Performance Centreで上演。チケットはサイトまたは各会場で販売する。