バンクーバーのキツラノ地区で7月9日、コミュニティー・イベント「Khatsahlano Street Party」が開かれ、会場に巨大ビーズソファが登場した。
10ブロックにわたる通りを歩行者天国にして開く同イベントは今年で6回目。会場では期間中、7カ所に設けたステージでのライブ演奏、各国のグルメを提供するフードトラック50台の出店、地元のクラフトやオーガニック製品などの展示販売テントが立ち並び、多くの家族連れでにぎわった。
中でも来場客の注目を集めたのは、会場に登場した巨大ビーズソファ。「人を駄目にする魔法のソファ」として知られる米国発「ヨギボー」が設置したソファは、2015年9月、「世界最大のビーズソファ」としてギネス世界記録に認定されたもの。長さ210フィート(約64メートル)、重量1700ポンド(約770キログラム)超に及ぶ巨大ビーズソファ上では、子どもたちがレースを繰り広げ、ふわふわとして不安定なクッションに足を取られながら悪戦苦闘する参加者らの笑顔と歓声であふれた。
参加した子どもたちの中には、コース途中で足を取られて転んでも痛くないため、安心してわざと転んだり、あまりの気持ち良さにそのまま走るのを忘れてごろごろ転がったりしながらゴールを目指す子どもの姿もあり、来場者らの笑いを誘っていた。
同社サイトでは「(ヨギボーは)体にフィットするため安心感を与え、自閉症の人たちの気持ちを落ち着かせることに役立つ」と紹介しており、今回のレース参加者たちから集まった寄付金は、Canucks Autism Networkのプログラム運営費に充てる。