7月12日に82歳で亡くなった大橋巨泉さんを「しのぶ会(Celebration of Life)」がバンクーバーのコーストコールハーバーホテル(1180 W Hastings St, Vancouver)で23日に開かれ、親族、カナダで親交のあった友人、関係者ら約100人以上が集まり故人をしのんだ。
妻の寿々子さん、弟の大橋哲也さん、ビジネスパートナーのゴードン門田さん(左から)
大橋さんは1973(昭和48)年、海外旅行ブームの到来を見据え、バンクーバーに「日本人のための、日本語・日本円が使える土産店を」と「OKギフトショップ」をオープン。バンクーバーを皮切りにバンフ、ナイアガラ、ニュージーランド、オーストラリアと7店舗を展開し、芸能人としてだけでなく実業家としても活躍。今では日本人観光客だけでなく、世界中から訪れる観光客が立ち寄るギフトショップとなっている。
バンクーバー本店40周年記念時(2013年)にはバンクーバー経済新聞に「特にサイドビジネスをする気など全くありませんでした。ただ、カナダ、特にバンクーバーという土地に魅せられていたのは確かです。11PMを始めて5年がたち、いろいろな所へ行きましたが、『将来こんな所に住みたい』と思ったのはバンクーバーが初めてでした」と、バンクーバーへの思いがビジネスにつながったと語っている。
妻で喪主の寿々子さんはバンクーバーでの「しのぶ会」について、「日本では大橋巨泉としてお別れ会をし、バンクーバーでは『OKギフトショップ』を経営するビジネスマンとして、お世話になった方々にお礼とご報告をしたいとの思いで、皆さまと集まる会を開いた」と話す。
「夏はバンクーバーで過ごすことが彼のスケジュールとなっていたので、ずっとカナダ、バンクーバーにもう一度、行きたいと願っていた」と話し、遺骨も日本から一緒に持参した。「やっと彼を連れてくることができた」。
「OKギフトショップ」を大橋さんと共にオープンし、ビジネスパートナーとして歩んできたゴードン門田さんは「彼は40年以上ずっとバンクーバーに来ている。ビジネス誕生の地であり、彼の第二の故郷でもあるのでは。さまざまな思い出もあり、活動的なビジネスの拠点であるバンクーバーで会を開くことができて良かった」と話す。