日本人アーティストと先住民族アーティストの共同展示「how do you carry the land?」が現在、バンクーバー美術館(750 Hornby St. Vancouver TEL 604-662-4719)で行われている。
「how do you carry the land?」展示
差別と和解、土地への思いを映像、パフォーミングアート、写真、往復書簡などを通して表現する。日系カナダ人アーティストのアユミ・ゴトウさんと、タルタン族出身のピーター・モリンさんは長年の親友同士。2013年以来バックグラウンドの違いを超えて、共同でカナダという土地への思いを表現している。
ゴトウさんは日系人としてアートを通し文化的、人種的な自分の所属する場所を探求しており「差別され苦労した日系人も(先住民族の人々と同様に)和解、許しという過程を通ってきた」と言う。「日系人だけではないが、新しい祖国として移民たちが生活の基盤を作っている土地は先住民族の土地なのだというつながりは強く感じている。自分はカナダ生まれのカナダ人だが、もしかしたら日本でまるで違った人生を歩いたかもしれない。ここにいる意味というものを考える」と制作の意図を話す。
会場にはゴトウさんが制作したでんでん太鼓、モリンさんが制作したガラガラ、友人の先住民族アーティスト制作のマスクなどを展示する。
開館時間は10時~17時(火曜・金曜は21時まで)。入館料は一般=24カナダドル、シニア(65歳以上)=20カナダドル、学生=18カナダドル。10月28日まで。