バンクーバーのDavid Lam Hall(50 East Pender St. Vancouver)で3月18日、「バンクーバー・ファッションウイーク秋冬19」が開幕した。
日本ブランド「YONFA」もショーを行い、モノトーンでシンプルなラインが好評を得た
初日には日本から神宮エミさんが登場、バルーンで作ったドレスが注目を集めた。神宮さんはバルーンアートアーティストとして子ども向けのイベントでのバルーン制作などを行ってきた。数年前、バルーンドレスの制作を開始。全米の大会で優勝を収めるなど実績を積んできた。今回の参加を「海外のファッションウイーク会場などを自主的に訪れ作品を披露してきたのが今回の招待につながったと思うとうれしかった」と喜びを表す。
8体を披露したショーのテーマは「バルーンの可能性には限りがない」という思いを込めて「アンリミテッド」。ドレスにはそれぞれ500本ほどのバルーンを使用。2色のバルーンを重ねて色の変化を出したり、透明のバルーンの中にアクリル絵の具を入れて着色したりするなどのこだわりを見せる。割れたり空気が漏れたりするのを防ぐため、中にはボンドを入れ膜を作る工夫も。
全てバンクーバー到着後に制作したため「4日間寝ずに作っていた」と笑いながら振り返るも、「ショーの後ランウェーに出て会場の人たちの笑顔を見た時は鳥肌が立つほど感動した」と無事終了したショーの感想を話した。絶えることのない来場者の写真撮影のリクエストに応えていた参加モデルの一人は着心地について、「伸縮性もあり、とても良くて楽しかった」と笑顔で話した。
神宮さんは「作って手渡すと人が笑顔になる風船の可能性にまだまだ魅了されている。これからもバルーンアートを通して多くの人に笑顔を届けていければ」と意気込みを話した。
同日には同じく日本ブランドの「YONFA」も参加。シンプルで上質なデザインが好評を得た。23日にはモデルの今井華さんのブランド「margot」がショーを行う。
チケットは30カナダドル~(19歳以上のみ)。各ショーのスケジュール、チケットの詳細はサイトで確認できる。今月24日まで。