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バンクーバー「映像業界の女性アワード」20周年 日本人女性監督も受賞

「ニューカマー賞」を受賞した吉田真由美監督

「ニューカマー賞」を受賞した吉田真由美監督

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 バンクーバーのラウンドハウスコミュニティーセンターで7月2日、映画・テレビ業界で活躍する女性を讃える授賞式「スポットライトアワードガラ」を開催された。

「BC州映画監督組合芸術貢献賞」を受賞したジュリア・イヴァノヴァ監督

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 現地で映画監督として活躍する吉田真由美さんも受賞者として参加。今年で20周年を迎えた同賞は、男性中心とされる映像作品業界で活躍する女性たちにスポットライトを当て、女性の地位向上に貢献してきた。今回「BC州映画監督組合芸術貢献賞」を受賞したジュリア・イヴァノヴァ監督は、これまで数多くのドキュメンタリーを制作した功績が評価された。「人の感情を捉え、現実に生きる人間のストーリーを撮影するドキュメンタリー作品は、女性が、時には男性よりも才能を発揮する分野だと思う。このような女性を中心とした賞は映画を作る女性たちに力を与える。自分の賞が若い女性監督たちの励みになり新たなドアを開くきっかけになれば大変うれしい」と受賞の意義と喜びを話した。

 サンドラ・オーさんが声を担当したアニメ作品「Window Horses」などで知られるアン・マリー・フレミング監督も「芸術貢献賞」を受賞。「同じ業界にいる女性たちに評価してもらえる賞を受賞し大変光栄。自分の作品には移民で他民族ミックスの家族で育った環境が大きな影響を与えている。アニメーションの世界で仕事をしているが、ここ数年は女性としても移民としてもポジティブな大きな動きを感じている」と喜び、「伝えたいストーリーがある若い人には、(作品が完成するまで)大変なこともあるかも知れないが、とにかく作ってと伝えたい」と話した。

 女優としてキャリアを積んだ後、監督を務めた短編映画「Akashi」が映画祭などで数々の賞を受賞した吉田真由美さんは「ニューカマー賞」を受賞。「バンクーバーは女性にもサポートが多く働きやすい環境なのでありがたい。一人一人の個人をサポートするコミュニティーがあるから(移民の自分でも)ここまでできたと思う」と感謝を表し、「女性が自信を持って声を上げられる文化と多様性が一層広がっていくように自分でも貢献していきたい」と今後の意気込みを見せる。

 吉田さんは現在、初の長編作品の準備を進めており、「今まで積み重ねてきたもの、伝えたいことも増えてきた。今の自分の等身大の声を反映できる作品になれば」と話す。

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