バンクーバーのダウンタウンで8月4日、今年もLGBTQ+を祝う「プライドパレード」が行われ、家族連れからお年寄り、観光客まで50万人以上が沿道でパレード見物を楽しんだ。
毎年、カラフルな衣装を着たドラァアグクイーンたちが賑(にぎ)やかに盛り上げる同パレード。50周年を迎えた今年のテーマは「50周年&戦いは続く(50Years & Still fighting)」。ゲイの町としても知られるデイビーエリアでは、ゲイの人々の歴史を巡るツアーを実施。LGBTQ+関連のサポートグループが、LGBTQ+であることで悩む子どもやその家族へのサポートがあることを当時者に知ってもらえるように宣伝ブースも設けるなど、さらに広い理解と認知を求めた。
プライドフレンドリーな街として知られるバンクーバーで夏の一大イベントとして市民に浸透している同パレード。沿道にはレインボーカラーを身に着けたLGBTQ+ではない人々が多く見られ、パレードに声援を送った後、フードトラックで食事を楽しんだりビーチに繰り出したりするなど、思い思いにプライドデーを楽しむ姿が見られた。
ゲイの人々への差別が理由で制服での参加が見送られている警察官たちも多くがTシャツ姿で参加し支持を表明、ジャスティン・トルドー首相、バンクーバー市のケネディ・スチュワート市長、各政党の政治家も多数パレードに参加しLGBTQ+への理解と支援を示した。