日系博物館(Japanese Canadian National Museum、120-6688 Southoaks Crescent, Burnaby、TEL 604-777-7000)で、Joseph Wuさんの折り紙を中心にした展示会「紙の生命(The Life of Paper)が始まった。日系博物館とPangaea Artsの共催。
同展は、世界的に有名な折り紙アーティストのJoseph Wuさんの作品やPALM (Paperfolders Around the Lower Mainland)のメンバーの作品などを展示。場内はテーマごとに分かれ、街や海セクションでは、魚や船、車や指人形など壁に展示してあるサンプルや本を見ながら観客が折った作品を展示物に加えていく。和紙の作り方や折り紙の先駆者といわれる吉澤章さんのインタビューや作品の上映もある。
PALM の一員でもあるJosephさんのセクションでは、1枚の紙から細かく表現したドラゴンや白サイ、ペンギンの群れを表現し地球温暖化を訴えた「グローバル・ウォーミング」などの作品が並ぶ。Josephさんは、3歳のころから折り紙を始め11歳のころには独自のデザインで折り紙を折り始めたという。グラフィックデザイナーとしても活躍し、映画祭や企業の広告などで使用するイメージ作品も紙で折る。「現在は折り紙ルネッサン期、何の変哲もない1枚の紙が作り出す不思議な世界を楽しんでほしい」(Josephさん)
期間中、Josephさんが巨大な竜を作るデモンストレーション(6月20日)、ボランティアらが実際に折り紙の折り方を教えるイベント(21日)、シリアルや牛乳の空き箱などを利用したドクター・リサイクルとして知られるオリバーさんによる「ジャンクオロジー・ワークショップ」(27日)、折り紙専門家を招きストーリーを元に折り紙を折る「ストーリガミ」、「遊びの折り紙から芸術の発展」をテーマにしたについてJosephさんの講演(7月19日)などが行われる。各イベントは要予約。
プログラムコーディネーターの荻原にこらさんは「子どもから大人まで一緒に折り紙を折って展示に参加できるのがイベントの見どころ。オリジナルの折り方で1枚の紙から作られる素晴らしい作品を見るチャンスなのでぜひ遊びに来てほしい」と話す。
開館時間は、火曜~土曜=11時~17時、月曜・日曜・祝日休館。8月5日まで。
日系博物館Joseph Wu障害を乗り越え、10キロランに参加-千羽鶴を掲げ、「何でもできる」(バンクーバー経済新聞)お札を使った「折り紙」本、第2弾も好調-ドル紙幣や宝くじ作品も(市ケ谷経済新聞)