バンクーバー公園管理局(Vancouver Park Board)は3月30日から、コロナウイルスと闘う医療従事者への感謝を表して、観光名所スタンレーパークにある「21時の大砲(9 O’clock Gun)」を毎晩19時に鳴らすと発表した。
1856年にイギリスから寄贈された同大砲は、1894年にスタンレーパークに設置されて以来、漁師と市民に時を告げ続けてきた。近年は毎晩21時に空砲を鳴らし市の観光名所としても親しまれている。
現在バンクーバー市内では、医療従事者に感謝の意を表して、不要不急の外出ができない中、市民たちは毎晩19時にバルコニーなどから拍手やエールを送る活動が広がっている。今回の変更はそれに合わせたもので、管理局のカミル・デュモント局長は「我々の間でも医療従事者に感謝を表して何かできないだろうかと考えていた」と話し、「市は今、前例のない不安定で激動の日々の中にいる。19時の拍手は人々をひとつに繋げ、一人ひとりに何が重要かを教えてくれている。我々が(大砲を鳴らすことで)少しでもこの団結のメッセージに加わることができれば」とその意図を話す。
変更は4月30日までを予定する。