バンクーバー郊外にある和食店「Stem Japanese Eatery」(5205 Rumble St. Burnaby TEL 604-434-0250)で4月24日から、家庭でお店の味が楽しめる「炊き込みご飯キット」の販売を開始した。コロナ影響下で多くの店がテイクアウト中心となる中、家庭ででき立てが楽しめる新趣向で好評を得ている。
バーナビー市で2017年から営業する同店。こだわりの食材を用いて丁寧に調理された和食を提供し地元の人々から支持されている。3月中旬からはコロナウイルスの感染拡大防止のため、他の飲食店同様テイクアウトのオーダーのみを受けてきた。
キットは下味を付け火を通した真空パックの具材、米(300グラム)、出汁がセットになっており、全ての具材を炊飯器に入れてスイッチを入れるだけ、というもの。仕上げ用に三つ葉とぶぶあられも添える。油揚げ、米は日本産を使用、フリーランの地鶏、サンチョーク(菊芋)、シイタケ、ニンジンなどの食材は厳選した仕入先からの地元産を使用する。
同店オーナーの片桐龍也さんは、「炊き込みご飯の楽しみは炊きあがった時の香りですので、それをご自宅で楽しんで頂きたい」と期待を込める。「このような状況なので安全な地元の食材で、たまには楽をしたい方の助けになれば、少しでも幸せな時間を届けられれば」とも。同店では今後、炊き込みご飯に加え、家庭で温めるだけの真空パックの焼き魚と小鉢などを付けたディナーセットの販売も予定する。
キットは3~4人前で19カナダドル。販売は金曜、土曜、日曜の3日間でトータル20セットのみ。前日までの注文で次の日にピックアップまたはデリバリー(5カナダドル)する。注文は同店への電話、またはメールで受け付ける。