バンクーバーで毎年元旦恒例の寒中水泳大会「ポーラーベア・スイム」が、2021年はバーチャルでの開催を決め、各自宅で趣向を凝らした「初水浴び」を楽しんでと呼び掛けている。
1920年以来毎年元旦に、イングリッシュベイのビーチで行われて来た同イベント。寒空の下、参加者が思い思いのコスチュームや水着姿で冷たい水に飛び込み初泳ぎを楽しみ、100周年の2020年は7000人以上が参加し4万人以上が見物に訪れた。
2021年も多くの参加が期待されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け初のバーチャル開催となった。主催者は自宅の風呂や子供用プールなどを毎年の平均水温、7度程度にして「ポーラーベア・ディップ(水浴び)」を楽しんで、と呼び掛ける。
1920年に同スイムを始めた「ポーラーベアクラブ」の一人、ピーター・パンテージさんの孫、リサ・パンテージさんは「毎年恒例の初泳ぎは、コミュニティーと伝統のためだと知っている。2021年はコミュニティーを安全に守ることが必要な年。自分も魚用の池に飛び込むつもりだ」と話す。「ポーラーベアの参加者たちはクリエイティブなことでも有名だ。自宅や庭、ドライブウェイや風呂などで楽しんで記念バッジを手に入れてもらえれば」と楽しい写真や動画の投稿も呼び掛ける。
参加は無料。同イベントサイトで登録した参加者には参加証を発行。楽しい水浴び姿の写真やビデオを投稿した参加者には記念バッジが贈られる。