バンクーバーのダウンタウンで2月12日から街中の見慣れた風景にARアートの数々が登場する「VMF Winter Arts」が始まった。Vancouver Mural Festival(VMF)とダウンタウンバンクーバー・ビジネス向上委員会による開催。
ソーシャルディスタンスを取りながら、安全にアートと人を公共のスペースで繋げようと企画された同イベント。バンクーバー美術館や図書館、ガスタウンなどダウンタウンを中心とした約20カ所でスマホをかざすとARアート24点が鑑賞できる。
VMFはパンデミックが始まってすぐの昨年春、休業で板を打ち付けられた店頭をアートで飾るなど、アートの力でコミュニティーに希望を与える活動を続けてきた。エグゼクティブディレクターのアンドレア・カーティスさんはパンデミックの中、「パブリックアートと公共スペースがコミュニティーに与える良い影響をかつて無いほど実感した。そこで、テクノロジーを使ってアートが街を変化させる力を表現してみようと考えた」と開催への経緯を話す。「再び皆で集まれる様になるまで、街中で体験できることを作り続けようと思う。今回の試みが見る人を楽しませインスピレーションをもたらすことになれば」と期待する。
VMFは多様性とインクルーシブの尊重を基本の価値観としており、今回参加のアーティストやキュレーターも半数以上がBIPOC(黒人、先住民、有色人種)。10人の地元アーティストと共に東京、ベトナム、アメリカなどからのアーティストが作品を出品する。
鑑賞は無料だが、専用アプリのダウンロードが必要。ARアートの場所やアプリの情報はサイトに掲載する。28日まで。