バンクーバー国際空港近くのリッチモンド市各所で6月2日からギャラリーや宗教施設、博物館などが参加して行うカルチャー・オープンハウスイベント「Doors Open」が開催される。Richmond Museumの主催で今年で15回目。
さまざまな文化的バックグラウンドの施設やギャラリーなど35カ所が参加して行われる同イベント。Richmond Museumのジェイデン・トーレさんは「リッチモンド市は、住人の60パーセントが国外で生まれたカナダで最も多様な都市のひとつ。このイベントは多様性を祝い街を形成する各コミュニティーが交流する素晴らしいチャンスになるだろう」と来場を呼び掛ける。
参加施設はチャイニーズ系のテレビ・ラジオ局「Fairchild TV /Radio 」、美術館「Richmond Art Gallery」、市内最大の消防署「Fire Hall #1」など。戦前多くの日系人が働いていた「Britannia Shipyards National Historic Site 」と「Gulf of Georgia Cannery National Historic Site 」、「スティーブストン仏教会」など日系人ゆかりの施設も。
今年初参加のチャイニーズ系ベーカリー「Saint Germain Bakery」ではパン工房の見学と試食を実施、ペルシャ系レストランの「Anar Persian Cuisine」ではペルシャ文化と料理を紹介、「The Blue Cabin Floating Artist Residency」はボートハウス内に設置するアトリエを公開する。
また同じ道路沿いに仏教寺院、キリスト教会、ムスリムモスクなどが立ち並び「Highway to Heaven(天国へ通じるハイウェイ)」として知られる同市のNo.5 ロードでは、異なる宗教の教会を順に見学するシャトルバスツアーも実施する。
参加は無料。施設によりオンラインまたはインパーソンでの実施と参加方法が異なるためサイトでの確認が必要。オンラインイベントは6月2日から開始するが、インパーソンは4日と5日のみ。ツアーなどはサイトからの事前予約が必要。6月5日まで。