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スタンレーパークの野外劇場で、日本人女性が舞台デザイン 作品の世界感を立体で表現

舞台美術デザイナーとして活躍している甲斐静花さん

舞台美術デザイナーとして活躍している甲斐静花さん

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 バンクーバーのスタンレーパークで開催中の「シアター・アンダー・ザ・スターズ(Theatre Under The Stars)」で、現地在住の日本人女性、甲斐静花さんが舞台美術デザイナーとして活躍している。

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 今回甲斐さんが手がけるのは2本立ての上演作のうちの1作「Something Rotten!」。上演は夏の間のみだが、「昨年の秋ごろに舞台芸術の仕事は始まった。デザイン、モデル設計が完成してからも実際に組み立てる大工さんたちと話し、役者さんのダンスや動線なども考慮して変更を加えるなど幕があがるまで調整を加えた」と長期間に渡る仕事の流れを話す。「舞台が屋外のため雨の場合の役者さんの立ち位置が晴れの日とは変わったりもする。その時のセットの場所なども変更の必要があった」と野外ステージならではの苦労も。

 役者や人形劇作家など多方面なアーティストとして活動する甲斐さん。絵を描くことも好きで劇場の舞台デザインを手掛けるように。「作品の世界を考えコスチュームなども考慮しイラストを描き、1から作ったその世界観が立体になって舞台の上に生まれる。その瞬間がとても楽しい」とその魅力を話す。

 「この作品の時代設定はシェークスピアの頃。ただコメディであり、内容からディレクターと相談して今の時代の面白いところなど、ちょっとしたモダンな点もセットに出す工夫を凝らした。作品とともに舞台のセットも見て楽しんでもらえれば」と期待する。

 甲斐さんは「バンクーバーのアートシーンに日本人のアーティストさんがもっと増えると良いなと思っている」と話し、アーティスト活動を目指している人には「バンクーバーにいる間にいろいろなことにチャレンジして、たくさんの人に出会いコネクションをどんどん広げていってほしい」とアドバイスを送る。

 「 Something Rotten!」の上演は8月26日で「 We will Rock You 」と日替わりで上演する。チケットは一般=30カナダドル~65カナダドル。

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