バンクーバーのスタンレーパークにあるマルキン・ボウル劇場(610 Pipeline Rd. Vancouver)で7月6日から、毎夏恒例の野外ミュージカルシリーズ「シアター・アンダー・ザ・スターズ(TUTS)」が開催される。
1940年の開始以来、毎夏開催する同ミュージカルシリーズは、海辺の野外劇場、星空の下で観劇を楽しむ趣向で何世代にもわたり楽しみにしている人も多い夏の風物詩。今年は「マチルダ・ザ・ミュージカル」と「プロム」を日替わりで上演する。
「マチルダ・ザ・ミュージカル」はロアルド・ダールの児童文学作品を原作にしたミュージカル。劇場広報は「小さな女の子が活躍する心温まるストーリー。才能あふれる子役たちによる足踏みしたくなるような音楽とダンスナンバーは、初めて観劇する子どもを持つ家族連れにも最適な作品」と話す。
「プロム」は2019年にトニー賞にノミネートされたブロードウェーミュージカル。ガールフレンドと共にプロム(ダンスパーティー)に行こうとした女子高校生が学校の反対に遭い、プロムを中止された実話を元にした作品。LGBTQ差別に対抗する高校生たちと騒動に相乗りし注目を集めようとする落ち目の俳優たちが繰り広げるユーモアあふれるストーリー。
劇場では現地の自閉症児支援団体「Canucks Autism network」と協力し自閉症や発達障がいの人も劇を楽しめるように配慮した「リラックスパフォーマンス」(7月24日)の日を設けるほか、プライドウイークの開始に合わせた「プライドナイト」(7月31日)、ドレスアップしての観劇を推奨する「プロム・ドレスアップナイト」(8月10日)などのイベントも企画する。
「今年の演目は両作品共に、スリルとアドベンチャー、軽快な楽しさにあふれた心温まるストーリー。これまで以上に、共感と優しさの重要性を作品から感じてもらえれば」と期待する。
チケットは20カナダドル~65カナダドル。8月26日まで。