スタンレーパークに生息するオオアオサギの巣作りや子育てを見守る「ヘロンカメラ(Heron Cam)」の配信を3月20日、バンクーバーの公園管理局が始めた。
カメラが見守るのはオオアオサギの一種で現在「危惧種(Special Concern)」に指定されているパシフィック・グレート・ブルーヘロン。1921年以来、スタンレーパーク内でのコロニー形成が確認されていたが、近年の開発や天敵の影響で生息数が減少していた。管理局は2003年から公園のコロニー周囲にフェンスを設置、2015年にはカメラも設置するなどして保護。以来毎年同じ場所でのコロニー形成が見られるようになり、昨年は61羽のひなが無事に巣立った。
カメラは公園内、テニスコート付近に約40ある巣の様子を配信。視聴者がカメラのアングルを動かしたりズームしたりすることも可能で、求愛や巣作り、産卵やふ化などアオサギの生息を観察し学ぶことができる。
公園局は7月中旬ごろの巣立ちの時期まで、フェンスで囲まれたコロニー周辺30メートルでは大音量の音楽をかけることは避け、飼い犬はリードにつなぎ、ドローンなどの使用は避け、フェンスの外から観察し見守ることを呼びかける。