バンクーバー・ホワイトキャップス、リーグチャンピオンに

優勝賜杯を高く掲げて喜び合うホワイトキャップス選手たち。撮影:Shugo Takemi

優勝賜杯を高く掲げて喜び合うホワイトキャップス選手たち。撮影:Shugo Takemi

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 Swangard Stadium(3883 Imperial Street, Burnaby)で10月12日、ユナイテッド・サッカー・リーグ(USL)のバンクーバー・ホワイトキャップスとプエルトリコ・アイランダーズがリーグ決勝戦を行い、2対1でホワイトキャップスが勝利を収めた。

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 ホワイトキャップスは2006年にリーグ優勝の経験があるが、リーグ決勝戦が同スタジアムで開催されるのは初めて。地元チームの優勝の瞬間を見ようと集まった約5,300人のファンで、会場は埋め尽くされた。

 試合前半は、ホワイトキャップスに度々チャンスが訪れたが、今年の「リーグ最優秀ゴールキーパー」に選ばれたアイランダーズのBill Gaidette選手が好セーブを見せ、両チーム無得点のまま終了。後半に入り、さらに勢いにのるホワイトキャップスは積極的に攻め続け、55分にCharles Gbeke選手がゴール前でチームメートからのボールにうまく合わせて、ヘディングでゴール。アイランダーズも68分に1点入れて同点に追いついたが、74分、再度Gbeke選手のヘディングで1点を追加したホワイトキャップスがそのまま逃げ切り、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

 試合後の表彰式では、選手一人一人にメダルが手渡されたあと、ホワイトキャップス・キャプテンJeff Clarke選手が優勝賜杯を受け取った。フィールド内は興奮に包まれ、詰めかけた大勢のファンが選手と握手や記念撮影をしたり、賜杯に手を触れたりする姿も。

 ホワイトキャップスでプレーした今シーズンを振り返って、平野選手は「監督が選んだ最高のメンバーで最高のプレーをして得た勝利。今日の決勝戦で出場するチャンスがなかったのはとても残念だが、全体として自分にとってもチームにとってもいいシーズンを送ることができた」と喜びを語る。

 「北米のサッカーはあまり日本では知られていないようだが、リーグのレベルがどんどん上がっていて、ホワイトキャップス自体も未来があるチーム。自分が所属してプレーしたことで、若い選手たちが今後のプレーのヒントになる何かを学び取ってくれたのでは」と自身がチーム内で果たした役割を分析する平野選手。「言葉やプレーのスタイルが違ってもサッカーへの思い、スピリットはどこの国に行っても共通だと感じた。サッカーという世界を選んで本当に良かったと改めて思ったし、これからもなるべく長い間プレーし続けたい」と笑顔を見せた。

 同チーム応援団「Whitecaps Southsiders」として熱心に応援していたShane Standingさんは「Takaさんは常に冷静で、頭の後ろに目があるかのように周囲のことがよく見えているので、ここぞというときに絶妙なパスを出したり、パーフェクトな場所に走り出て行って、積極的にチャンスを作ることができるベテラン選手。若い選手たちに見習ってほしいところをたくさん持っているので、来シーズンもまたホワイトキャップスでプレーを続けてもらいたい。せっかく作った『Taka応援歌』をもっと歌わせて」と話し、平野選手と握手を交わした。

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