バンクーバーのRoundhouse Community Centre(181 Roundhouse Mews、Vancouver)で10月19日、伝統的なフィリピン舞踊ショー「Filipino Folk 」が行われた。
当日上演したのは、バンクーバーで15年にわたってフィリピンの伝統的ダンスを披露しているグループの「KABABAYANG」。ダンサーらが赤やオレンジに金の刺しゅうが施された衣装などで登場する度に会場から感嘆の声が漏れ、手拍子や掛け声が起こった。
メンバーは、伝統楽器「Kulitang」やドラム音楽に乗せて、田植えの様子を足や腰につけた鈴の音とステップで力強く表現したダンスや、鳥を表したダンスなど、歴史を感じさせる踊りを披露した。
「フィリピンは7,000以上の島からできていて、地域によって伝統的な衣装が変わるので、衣装はすべてフィリピンから取り寄せる。ダンスや衣装も楽しんでもらいたい」(KABABAYANG代表者Veejayさん)。
「ダンス鑑賞の後は、未経験でも参加できるワークショップ(5カナダドル)を開催するので、少しでも興味を持った人は気軽に参加して」と話すNew worksのDianaさん。初めてフィリピン舞踊を見たという観客のJuryさんは「ダンスや音楽から情熱が伝わってきたし、衣装やダンスからフィリピンの歴史や文化を垣間見て、貴重な経験ができた」と話す。
同イベントは、さまざまな国の文化をダンスやパフォーマンスを通じて紹介するグループ「New works」のダンスシリーズの一環。月に1度、アフリカダンスやサーカスなどのショーを同センターで開催する。来年の5月まで。
開演は14時と16時の2回。14時の回は寄付を募り、16時の回のチケットは、大人=10カナダドル、子ども=4カナダドルで販売する。