バンクーバーのダウンタウン・イーストサイドを中心にしたシアターやコミュニティー・センター、アート・ギャラリーなど約25カ所の会場で10月29日~11月9日の12日間、「Downtown Eastside Heart of the City Festival」が開催される。今年で5回目。
期間中、80以上のコンサートやワーックショップ、アート展示、ドキュメンタリー映画上映などが行われる。同イベントは、バンクーバー・ダウンタウンのイーストサイドを拠点とした豊かな文化活動に焦点を当て、地元アーティストや活動家たちに発表の場を提供することを目的として始まったもの。
昨年人気を呼んだアジア人アーティストらの作品展示「Asian Voices」や、イーストサイドの活動家Bruce Eriksenさんを題材にしたミュージカルのほか、ギャラリー展示「The Living Blanket」では日本からの作品を含むキルトの紹介やゲストスピーカーの講演会や和太鼓のワークショップも行うなど多彩なイベントを予定。Ukrainian Hall(805 E. Pender, Vancouver)が80周年を迎えることを記念したコンサートでは尺八の演奏も行うなど、今年は特にアジア、ヨーロッパ、ファーストネーション(カナダ先住民)関連のイベントに力を入れる。イベントのほとんどが無料。
主催団体のひとつVancouver Moving TheatreのディレクターTerry HunterさんとSavannah Wallingさんは、地域への貢献が高く評価され、今年の「British Columbia Community Achievement Award」を受賞した。「このフェスティバルは、ダウンタウン・イーストサイドのアーティストたちがアクティブに活動し続けることを奨励することにより、地域の活性化を図っている。毎年新しい可能性や才能の発見があり、コミュニティーの成長が感じられる」(Terryさん)という。