Queen Elizabeth Theatre(600 Hamilton Street, Vancouver、TEL 604-665-3050)で1月28日、佐渡を拠点に活動する太鼓芸能グループ「鼓童(こどう)」が4年ぶりのバンクーバー公演を開く。「One Earth Tour(ワン・アース・ツアー)」北米ツアーの初日公演で、シアトル、ロサンゼルス、ボストンなど30カ所を回る。2005年のバンクーバー公演はソールドアウトの人気を博した。
人間にとって基本的なリズムである心臓の「鼓動」から音を取ったグループ名は、母親の胎内で聞いた最初の音を大太鼓の響きにイメージして付けたもの。「子どものように無心に太鼓を叩いていきたい」という願いから「童(わらべ)」の字を組み合わせたという。
1981年にベルリン芸術祭で世界デビューを果たし、これまでに45カ国で3,100回を超える公演を行ってきた。日本の伝統的な音楽芸能を後世へ伝えていくとともに、異なるジャンルのアーティストとの共演を通して、現代的な新しいスタイルを追求している。ツアータイトル「ワン・アース・ツアー」は、世界中の多様な文化や人の生き方が響き合う「ひとつの地球」を目指すというコンセプトから生まれたもので、言葉や習慣を越えて共感できる内容になるよう工夫を凝らす。
芸術監督の石塚充さんは「人間・自然・宇宙が美しいハーモニーを生み出しながら、心と身体が一体となって何か新しいものを作り上げることにつながるパフォーマンスを心がけている。単なる太鼓の演奏やダンスというだけにとどまらず、生命に感謝する気持ちを表現し、人間味あふれる空間を作り出したい」と意気込みを語る。
公演時間は20時~。チケットは、チケット・マスターで発売中。