スケート「世界距離別」、最終日迎える-日本勢に今大会初のメダル

「世界距離別選手権」最終日、団体追い抜きで日本女子が3位に入賞し、今大会唯一のメダルを手にした。撮影:Shugo Takemi

「世界距離別選手権」最終日、団体追い抜きで日本女子が3位に入賞し、今大会唯一のメダルを手にした。撮影:Shugo Takemi

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 2010年バンクーバー冬季五輪会場「リッチモンド・オーバル」(6111 River Road, Richmond)で3月15日、スピードスケート大会「世界距離別選手権」が最終日を迎え、世界各国から集まった300以上のメディア陣や4,000人収容の会場を埋めつくしたファンの前で、20カ国160人のトップスケーターたちが繰り広げた4日間の氷上での熱い戦いが幕を閉じた。

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 日本勢では、女子(田畑真紀選手・大津広美選手・穂積雅子)が団体追い抜きでカナダ・オランダに続いて3位に入り、今大会唯一のメダルを獲得。大会初日直前にようやく会場に届いたという日本の国旗が日の目を見ることになった。男子500メートルでは、及川佑選手が6位、長島圭一郎選手が7位、加藤条治選手が12位。女子500メートルでは、吉井小百合選手が7位、岡崎朋美選手が8位、大菅小百合選手が12位と記録が伸び悩んだ。男子団体追い抜き(平子裕基選手・杉森輝大選手・出島茂幸選手)は8位という結果に。

 岡崎選手は「1本目はスピードに乗れなかった。2本目のような滑りが常にできれば、オリンピックに向けていい感じに仕上げていけるはず」とレースを振り返る。会場については、「中に入った瞬間にとても落ち着けるいいリンク。会場内の空気がほっとできてメンタルな面で滑りにもいい影響が出た」(及川選手)、「標高が低いリンクなので、製氷の技術などの面で担当者の苦労が見える。エコに力を入れた施設だと事前に聞いていた通り、無駄のない造りだと思った」(岡崎選手)と好印象を持った様子がうかがえた。

 同会場は、建設資材としてマツクイムシの被害にあった廃材を用いるなど、環境に配慮した施設として注目されている。水洗トイレの水には雨水を利用しているため、各個室の壁には「DO NOT DRINK(飲用禁止)」の注意書きも。

 全競技終了後の会場では、今シーズンのW杯団体追い抜きの総合成績発表も行われ、日本男子は210ポイントで3位入賞、記念の盾が授与された。

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