日系旅行会社21社が連携、モニターツアーを初企画-地元から観光盛り上げる

「オカナガン・行かなあかんツアー」ではキャンプ、ワイナリー巡り、バーベキューなどを実施する。

「オカナガン・行かなあかんツアー」ではキャンプ、ワイナリー巡り、バーベキューなどを実施する。

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 バンクーバーの日系旅行会社21社で組織する団体JTOA(在日系ツアーオペレーター協会)がモニターツアーを初企画し、7月から「オカナガン・行かなあかんツアー」の催行を開始した。

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 JTOAは発足して15年。ツアーガイドの派遣、観光局や空港との連携、ジョブ・フェアの開催などの活動を行っているが、団体の各社が手を組み一つのツアーを企画して販売するのは初めて。カナダ観光局の資金協力も得て安い料金設定が実現した。

 「日本からの観光目的地としてカナダは2005年をピークに下降気味。危機感を感じた」と話す向井恒次郎会長。「各社が連携して現地からの情報を発信していければ」と新型インフルエンザ発生を機にJTOAのウェブサイトも新設。「来年五輪を開催するカナダのイメージアップの構築ができれば」とツアー企画にも力を入れる。

 第1弾ツアー「オカナガン・行かなあかんツアー」はバンクーバーから車で4時間の距離にあるオカナガン地方へのツアー。キャンピングトレーラーで宿泊(ホテルでの宿泊も可)、ワイナリー巡り、バーベキューなどを含む(1泊2日、165カナダドル)。ツアーについて、JTOAメンバーの中藤さんは「商売としては、今まで日本のマーケットとの絡みもあり、1社だけでは集客も難しく、実現するのが困難だったが、資金協力もあるので、会社の枠にとらわれず、まず自分たちが体験してみたい、面白そうだと思うツアーを念頭に企画することができた」と振り返る。

 ツアーはすべて現地発着型。「バンクーバー近郊在住者、日本から来た友達や家族、お客さんを連れて参加していただければ」。8月からはカルガリー空港からバンフ周辺を自転車、徒歩、カヌーなど「人力」で観光する2泊3日「エコアスロン・ツアー」を実施する。ツアーでは近年、海外で話題になっている「ボランツーリズム(ボランティア観光)」や星空鑑賞を取り入れる。「同じ目的地でも切り口を変えることで違った魅力も発見できるのでは」(向井さん)。

 問い合わせはJTOAインフォメーション・メール(info@jtoa.net)まで。

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