バンクーバー国際空港、2010年冬季五輪準備計画と運営変更を発表

円滑な飛行計画遂行に長期計画案でもあった除氷装置システムを導入。報道陣にはボーイング767機の除氷作業が公開された。撮影:竹見脩吾

円滑な飛行計画遂行に長期計画案でもあった除氷装置システムを導入。報道陣にはボーイング767機の除氷作業が公開された。撮影:竹見脩吾

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 バンクーバー国際空港公団は11月17日、同空港内(Richmond, BC)で2010年冬季五輪期間中の運営変更と準備計画を発表した。

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 同空港は五輪期間中、選手、報道関係者、スポンサーなど通常より23万1千人多い乗客の往来が予想され、セキュリティーや搭乗手続きへの対応が準備されてきた。空港内のセキュリティーについては強化、さまざまな対応が行われるが、警備上の都合から詳細の説明は避けた。一般の乗客には通常のセキュリティー審査のみ、五輪選手・五輪報道関係者は別施設に誘導し、敏速な入国手続きとセキュリティー審査を実施する。

 選手と関係者の出国に関しては、冬季五輪では初めて、空港外であるバンクーバーとウィスラーの選手村で24時間前から荷物のチェックインを可能とするが、一般の乗客に対しては、出国人数が過去最高に上ると予想される3月1日、フライト5時間前にはウェブを通して搭乗手続きを行い、4時間前には空港に到着をするようにと呼び掛けるほか、空港ターミナルへの車の乗り入れも混雑が予想されるため、カナダライン空港駅手前のテンプルトン駅かシーアイランド駅からの空港の利用を推奨。同2駅からの乗車料金は無料となる。

 また、同空港公団は、3千万ドルを投資して新たに除雪機10台の購入と除氷トラック20台の利用が可能となるサービスを確保し、昨年のスノーストームで空港が麻痺した経験を教訓に飛行の遅延を防ぐ対策を講じる。報道陣にはボーイング767機の除氷作業と除雪機を公開し、従来に比べて大幅に短縮される円滑な作業をアピールした。

 Don Ehrenholz副社長は「最大の課題は増大する乗客や機体、荷物を同空港のシステムを駆使してできるだけ敏速かつ効率的に移動させること。そのための準備態勢は整った」と自信を見せる。

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