2010年バンクーバー冬季五輪開催に向けて街もビジネスも目まぐるしく変化したバンクーバー首都圏。バンクーバー経済新聞では五輪新設会場リッチモンドオーバル近くにオープンした大型のたこやき「ばくだん焼き」屋台のオープンを取り上げた「リッチモンドに初の『ばくだん焼き』屋台-口コミを中心に人気広がる」が2009年の年間PV(ページビュー)1位に輝いた。
ランキングは、今年1月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。ランキング10位内は、2月に開催されたフィギュアスケート「四大陸選手権」をレポートする記事が半数以上を占め、同地で1年後に開催される五輪への出場を意識する選手らの動向に注目が集まった。中でも浅田真央選手に関する記事は上位を独占した。
10位までのランキングは以下の通り。
1. リッチモンドに初の「ばくだん焼き」屋台-口コミを中心に人気広がる(5/14)2. 「四大陸フィギュア」エキシビション-浅田真央選手らが華麗な滑り(2/9)3. 「四大陸」本番前日の浅田真央選手、在住日本人の声援に笑顔(2/5)4. 浅田真央選手ら「四大陸フィギュア」前日公式練習-国際規格より狭いリンクで調整に(2/4)5. 真央ちゃんお墨付きの「真央ロール」、バレンタイン・デーに初登場(2/13)6. 「四大陸フィギュア」で小塚=3位、織田選手=4位-優勝はカナダのチャン選手(2/8)7. リッチモンドに新ラーメン店「Gー麺」-店内は「昭和」の雰囲気に(3/14)8. 浅田真央選手らバンクーバー入り-「四大陸フィギュア選手権」始まる(2/3)9. 「四大陸フィギュア」、浅田真央選手3位に-キム・ヨナ選手が優勝(2/7)10. バンクーバーで大規模「アニメ・ゲームフェス」-ダウンタウンにコスプレあふれる(6/16)
フィギュアスケート記事以外は、これまでの海外での日本食のイメージを払しょくする大型たこ焼き「ばくだん焼き」、ネーミングも話題を呼んだラーメン店「G-麺」に注目が集まった。どちらもリッチモンド市スピードスケート会場近くに位置する立地。五輪時もさらに海外からの多くの観光客に新日本食をアピールすることになるだろう。
10位にランクインした「アニメ・ゲームフェス」は年々規模を拡張し、今年はカナダのランドマークでもある「カナダプレース」で開催した。バンクーバーの書店では漫画コーナーを拡張するなど年々日本の「アニメ」「コミック」人気は上昇している。ランクインは日本食に引き続き、これまでのティピカルな(典型的な)日本文化から「コスプレ」などのキーワードとともに新しい日本文化の認知度の広がりを裏付ける結果となった。
開催まであと1カ月半と迫った冬季オリンピック大会。大きく変貌を遂げるバンクーバーの動向に、来年も注目していきたい。