リッチモンドのO zoneに開設される「オランダ館」で2月6日、オリンピック期間中の自転車無料貸し出し開始に先立ち、「Go Green, Go Dutch, Go Bike!」と題する自転車一斉走行イベントを行い、親子連れなど市民約800人が集まり8キロメートルのサイクリングを楽しんだ。
貸し出す自転車は400台。オリンピック選手やファンが敏速、手軽に街中を移動できるようにとDutch Rail(オランダ鉄道)がオランダから持ち込んだもの。オランダは市民の自転車利用率が高いことで知られ、オランダ鉄道は母国内でも「OV- fiets」という自転車と公共交通手段の利用を呼びかけるプログラムを実施している。今回レンタルする自転車はオランダ館とスピードスケート会場の「リッチモンド・オーバル」間の移動に利用できる。
オランダ館からの自転車無料レンタルプランに賛同したリッチモンド市はオランダ側スタッフと協力し、一斉自転車走行オープニングイベント「Go Green, Go Dutch, Go Bike」を企画。イベント当日は400台の自転車すべてが出払い、自前の自転車で参加した大人と子ども約400人も合わせて計約800人による走行となった。
走行開始にあたり、スピーチを行ったBrodieリッチモンド市長は「環境に配慮しているバンクーバーオリンピックを象徴している自転車レンタルがリッチモンドで実現したのは大変喜ばしいこと」と語り、自らも先頭を走行した。家族4人で参加したLizさんは「バンクーバーは環境にとても配慮している街だと思う。オランダほどではないが自転車利用者も多い。一緒に参加する子どもたちにも誇りを持って自転車に乗ってほしい」と参加の理由を話す。
自転車利用者にはオランダのシンボルカラーであるオレンジ色の交通安全ベストも貸し出す。
貸し出し時間は9時~21時。16歳以上のみ。子ども用自転車25台も10日には寄付される予定。