バンクーバー市内の数カ所で6月11日~13日、自由に絵を描くことを呼びかけるイベント「Vancouver Draw Down 2010」が開催され、家族連れなど多くの市民がチョークや色鉛筆を片手に楽しんだ。Round House Community Centre、バンクーバー美術館、Museum of Anthropology(人類学博物館)ほかの共催によるもので、開催は今年が初めて。
同イベントはイギリスで毎年行われている同様のイベント「Big Draw」からアイデアを得たもの。主催者の1人でRound House Community Centre Arts Programmer のMarie Lopesさんは「絵を描くのが上手とか下手とかは関係なく絵を描くこと自体を楽しんでもらおうというイベント。多くの人にお絵かきはものを考えたり、観察したり、想像してみたりする方法の一つと知ってもらいたい」と話す。
会場となったRound House Community Centre、バンクーバー美術館、UBCにあるMuseum of Anthropology、バンクーバー市内各所のコミュニティーセンターでは、地元アーティストが簡単なコミック画のワークショップを開催したり、カラフルなボタンのデザインを紹介したりするなど、参加者に描いてみようと思わせる工夫を凝らしたアクティビティーを用意。中でもほとんどの会場で開設された「チョークで地面に絵を描くコーナー」では、子どもたちだけでなく大人も童心に返って楽しむ姿が見られた。
Museum of Anthropology スタッフのErinさんは「このイベントについて知らなかった多くの大人の来館者が興味を持って参加してくれた。課題として与えられた館内の展示物を探し出し、スケッチするアクティビティーでは大人も子どもも新しい角度から展示物を見て楽しんでいた。チョーク描きの会場は市内中に広がっているので、空から眺めたらきっと楽しいと思う。また開催したい」と話す。