バンクーバーオリンピック組織委員長を務めた故Jack Pooleさんに哀悼の意を捧げるため、Gordon Campbell BC（ブリティッシュ・コロンビア）州知事らは10月22日19時30分、Convention Centre（1055 Canada Place St., Vancouver）に隣接する五輪聖火台広場の名称を「Jack Poole Plaza」にすると発表し、記念式典を行なった。

　昨年10月22日、ギリシャを出発した聖火ランナーがバンクーバーに向かって走り出した翌日、Jack Pooleさんはバンクーバー五輪を見ることなくして亡くなった。Campbell BC州知事は「彼自身が病気にもかかわらず、いつも寛大な心を持ち気迫があり、人々をかき立てることのできる方だった。このような人は今まで出会ったことがない。チームやコミュニティーを理解し、一人ひとりのことを考慮できる非常に優れたな方だった」とセレモニーでスピーチした。

　同セレモニーには、赤いﾐトンの手袋を着けた観客らが聖火台の点灯を見守った。バンクーバー五輪の際に運転手としてボランティアをしていたYolande Lissettさんは、ボランティアのユニホーム「ブルージャケット」を着て訪れた。「もう一度、（聖火台の）炎を見ることができて良かった。Jack Pooleさんはバンクーバーでオリンピックを開催する際、指揮を執ったキーパーソンであり、それ以上にわたしたち地元人にとってとても重要な人物」と話す。

　今後、聖火台は同Jack Poole Plazaに永久保存される。