バンクーバーのメーンストリートに移転して3周年を迎えたアフリカ料理レストラン「Nyala African Cuisine」(4148 Main Street, Vancouver TEL 604- 879-9919)が、地元産にこだわるヘルシー料理を提供し話題を集めている。オーナーでシェフでもあるAssefeさんは、9月28日「健康的な食」を考えるイベント「Taste of Health」に料理の講師として参加し、ヘルシー料理を実演した。
店舗面積は約1,500平方フィートで、席数は76席。店内は、アフリカの民族楽器ジェンベ、円錐形のふたがついたモロッコの土鍋「タジン」や、アフリカから取り寄せた絵などが飾られ、エキゾチックな中にも落ち着いた空間を演出している。
キツラノエリアで23年間にわたりアフリカレストランを経営後、3年前に同場所へ移転してモロッコや南アフリカ、エチオピア料理などのアフリカ料理を提供している。ほとんどの食材は、ブリティッシュ・コロンビア州で生産、収穫された野菜やシーフード、フリーレンジの鳥やダチョウなどを使用する。
Assefeさんは「大学で農業を専攻したので、地元の食材を使うことで農家をサポートすることもできるし、味もおいしく新鮮なものを安心してお客さんに提供できる」と地元産食材にこだわる理由を話す。化学調味料は使わず、ハーブは自家製。デザートなどに使う蜂蜜は養蜂家でもあるAssefeさん自身が育てる。
メニューは、ラム肉をローズマリーなどのハーブを使用してソテーする「Lega tibs(レガ・ティブス)」(18.50カナダドル)やレモンに漬けたチキンのシチュー「Yadoro watt(ヤドロ・ワット)(17.50カナダドル)、アフリカのスパイスを効かせたエビと野菜のシチュー「Shrimp watt(シュリンプ・ワット)」(19.50カナダドル)など、すべてにインジェラ(エチオピアの伝統的なクレープ状のパン)かライス、クスクスから選択でき、サラダが付き、辛さを選ぶことができる。タジンを使う日替わりスペシャルも用意する。
デリ製品や動物の脂など一切使用せず、ベーガンの人にも対応しているベジタリアンメニューは、Tofu Stew(豆腐シチュー)」(14.50カナダドル)やレンティル豆のシチュー「Yemiser watt(ヤミサル・ワット)」(13.50カナダドル)などがある。12歳以下の子どもにもアフリカ料理を楽しんでもらおうと、キッズメニュー(6.25カナダドル)も用意する。デザートは自家製チーズケーキや南アフリカのピーカンとブランデーのタルトなど。エチオピアのお香をたいて、特製の陶器で楽しむコーヒーのセレモニー(3.5カナダドル)も。
「タジンを使うことで、一気に蒸し焼きにするのでうまさを閉じ込めることができる。地元産にこだわったヘルシーな料理を楽しんでほしい」(Assefeさん)
営業時間は17時~23時。クリスマス時期のみ長期休暇有り。