バンクーバーに本格とんこつラーメン店「麺屋」-早くも人気集める

一番人気の「長浜ラーメン」は、本場でラーメン修業したオーナーの自信作。

一番人気の「長浜ラーメン」は、本場でラーメン修業したオーナーの自信作。

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 バンクーバーダウンタウンに渡るキャンビー橋の南側に、ラーメン店「麺屋Menya Japanese Noodle」(401 West Broadway, Vancouver、TEL 604-873-3277)が9月8日オープンし、連日、地元客でにぎわっている。

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 「ダウンタウンまでわざわざ出かけなくても気軽にラーメンを食べられるように」と、オーナー原周一さんが3年を費やして選んだ出店場所は、日本食レストランをはじめ多くの飲食店が立ち並ぶバンクーバーの幹線道路Broadway通り沿い。2010年のオリンピック開催に向けてスカイトレインの新路線「Canada Line」も建設中の注目エリアでもある。

 バンクーバー郊外にあるログハウス建設業者に発注したという丸太製のいすがシンプルな内装の店内に温かみを添え、「ものを作ることが大好き」という原さんがすべて自分の手で作り上げたというテーブルには、荷物を置くスペースも取り付けるなど工夫を凝らした。通行人やバスの乗客などの目を引くように、あえて日本語で『らーめん』の文字を入れた赤いのれんは日本から取り寄せたもの。店舗面積は約1,000平方フィート、席数はテーブル席32席。

 原さん自身は岡山出身だが、奥さんの実家が長年営む長浜ラーメン店で修行して本場のとんこつスープ作りを学んだ。化学調味料を使わず、あっさりとして飲みやすい味付けの白湯とんこつスープは、しっかりとあく抜きした豚骨にガーリックとしょうがを加えて臭みを取り、野菜類を入れて1日煮込んで仕上げる。同店で使用する細麺は、九州特有の粉と水の配合を地元の製麺工場に特別に依頼して作り上げたという。

 人気メニューは、定番の「長浜ラーメン」(6.75カナダドル)で毎日70食以上を売り上げる。シーフード、肉、野菜を1皿に盛り込んだ「長崎チャンポン」(8.90カナダドル)は、栄養のバランスが良くヘルシーと地元カナダ人にも評判。サイドディッシュも、替え玉(1.25カナダドル)、からし高菜(1.50カナダドル)、煮卵(0.75カナダドル)、チャーシュー(3カナダドル)と充実させた。客単価は10カナダドルを見込む。

 「大々的な宣伝はしていなかったにもかかわらず、口コミでどんどんお客さんが来てくれ、最初の数週間は目まぐるしい忙しさでうれしい悲鳴を上げた。すでに日本人に限らず常連客が増えており、とてもありがたい」と話す原さん。「来店客の中にどうしても豚骨が苦手という人もいるので、チキンベースのスープを使ったしょうゆラーメンも夜のみ30食限定で提供し始めた。これからもいろいろな人の声に耳を傾けて、店をどんどん成長させていければ」と意欲をみせる。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時~21時。日曜定休。

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