缶詰アート「カンストラクション」展-バンクーバーのフードバンクに貢献

缶詰アートの展示会「カンストラクション」では、来年開催のオリンピック関連の作品も。

缶詰アートの展示会「カンストラクション」では、来年開催のオリンピック関連の作品も。

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 バンクーバー・ダウンタウンに今月初めに完成したVancouver Convention Centre West(1055 Canada Place, Vancouver)で4月26日、缶詰アートの展示会「Canstruction(カンストラクション)」が始まった。Society of Design Administrationの主催で、今年で7回目。

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 イベント名は「Can(缶詰)」と「Construction(建築)」を合わせた造語。今年のテーマ「Throughout History - from cave man to space man(歴史を振り返る-石器人から宇宙人まで)」に沿った作品が、広々とした会場内に展示されている。地元の建築・デザイン関連企業や小学校などの28グループ、約500人が参加した。

 人気映画のキャラクターや宇宙人、洋式トイレなどのほか、青と緑のツナ缶を使って地球をかたどった作品など工夫を凝らしたユニークな作品が来場者の目を楽しませている。「オリンピック・シンボル」を5色のツナ缶、約2,000個でデザインした「THE OLYMPICAN Rings」や、バンクーバー五輪のシンボルマーク「Inukshuk(イヌクシュク)」を模した「CANukshuk 2010」など、来年に控えたオリンピック開催を意識した作品も。

 作品に使用した缶詰などはすべて未開封で、イベント終了後はGreater Vancouver Food Bank Societyへ寄付する。2003年の初開催から現在までに、91万個の保存食をフードバンクに寄付し、地元の飢餓に苦しむ人たちを救う同団体の取り組みに毎年貢献している。

 1992年から1993年にかけて米・デンバー、シアトル、ニューヨークで始まった同イベントは、北米を中心に広がりを見せ、今年はオーストラリア、ニュージーランドの3都市を含む133都市で開催予定。

 会場では、参加作品の展示のほかにも、缶詰を使って自由に作品作りに挑戦できるコーナー「Canschool」、巨大ボードゲーム「Scrabblum」やミニ機関車の試乗コーナー(2カナダドル)も設ける。

 開催時間は10時~18時。入場は会場入り口での寄付。5月3日まで。

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