ルノー・日産アライアンスとブリティッシュ・コロンビア(BC)州、バンクーバー市、電力会社BCハイドロは10月6日、同州を拠点として同社ゼロ・エミッション車のカナダでの普及に向けて協力体制を整えていくパートナーシップを締結することを発表した。これにより、日産の電気自動車「リーフ」が、2012年のグローバル展開を前にして、2011年に同州に導入されることになる。
覚書の締結により、各団体から集まった代表者は、バンクーバーをはじめとするBC州でのゼロ・エミッション車の利用促進の可能性と併せて、充電インフラ設備の敷設に関しても話し合いを進める。
BC州のBlair Lekstrom天然資源環境省大臣は「BC州在住の人たちにとって、このようなパートナーシップを結べたことは、気候変動に影響の少ない交通手段を選ぶことができるライフスタイルの確立のために重要な一歩となる。再生可能なクリーンエネルギーで走る電気自動車は、未来の二酸化炭素排出量削減のために不可欠」とコメント。
「カナダ市場における電気自動車が現実のものになるための大切なステップを踏み出せたことはとてもうれしい」とMark Grimm日産カナダ社長。Gregor Robertsonバンクーバー市長は「世界で一番環境にやさしい都市を目指しているわたしたちは、電気自動車の導入への積極的な取り組みを行ってきた。電気自動車の開発技術で世界をリードしている日産と、カナダでのパートナー第1号になれて光栄」と話す。
「リーフ(LEAF)」の車名は英語で「葉」を意味し、自然界で葉が大気を浄化するように、同車が走行時の排出ガスをなくすことを表現したネーミング。スタンダードな普通乗用車サイズで、大人5人が乗れる広い室内空間を持ち、1回の充電で160キロ以上の走行が可能。
同アライアンスは、電気自動車のグローバル展開を促進する目的で、イスラエル、デンマーク、ポルトガルなど世界中で約30の同様のパートナーシップを締結している。