バンクーバーで12月9日まで開催されていたフィギュアスケートのグランプリファイナル会場に、けがのため出場を断念した羽生結弦選手のファンも多く訪れ、けがの回復を祈りファン同士の交流が行われた。
ジュニア、シニア共に日本人選手が多く参加した今回の大会。日本からの観戦客も多く、会場前には日本人のための観光バスが停車し、旅行会社の案内デスクなども設置された。来場者の中には羽生選手が好きな「くまのプーさん」のマスコットを持ち物に付けたり、ぬいぐるみを持参したりする羽生ファンの姿も見られ、随所でファン同士が交流を行った。
日本から手製の横断幕を持参しロビーで他のファンとの写真撮影に応じていた有本江津子さん、智子さん親子は「今回は残念だったが、羽生選手を応援している気持ちには変わりはないし、1日も早いけがの全治を祈り応援する気持ちを届けたかった」と横断幕持参の理由を話した。
「たくさんのファンの方が声を掛けてくださり一緒に写真撮影をした。7日の羽生選手の誕生日にはファンが集まって会場で『ハッピーバースデー』を歌うこともできた」と、ファン同士の交流を笑顔で振り返った。「多くの人がSNSなどに上げてくださるようだし、どこかで羽生選手ご本人が横断幕の写真を目にする機会があれば」と期待する。残念ながら会場での羽生選手の応援はかなわなかったが、「今回は紀平選手をはじめ他の選手の活躍を楽しませていただいた」と感想を話した。