2023年の新築移転を目指して準備を進めているバンクーバー美術館が1月23日、市内の富豪チャンファミリーから40ミリオンカナダドルの寄付を受けたと発表し、新館の最終案も公開した。
これまで州政府の援助50ミリオンカナダドルと企業や個人からの寄付45ミリオンカナダドルを集めていた。今回の寄付で資金は135ミリオンカナダドルとなり、総工費用の350ミリオンカナダドルに向けて大きく前進した。
同館では感謝の意を表して、新館ビルを「チャンセンター・フォー・ザ・ビジュアルアーツ(Chan Centre for the Visual Arts )」と命名する。
今年末ごろ着工予定の新館はヘルツォーグ&ド・ムーロンの設計でウェストジョージア・ストリートとキャンビー・ストリートの角に建設。木材と緑を多く配し自然を感じさせる高さ70メートル、7階建てのビルで、総面積2万8800平方メートル、展示スペースは7900平方メートルとなる予定。2015年の発表時には木材を使った外観であったが、雨の多いバンクーバーの天候を考慮してガラスに変更された。