バンクーバーのクイーンエリザベスシアター(630 Hamilton St. Vancouver)で2月1日、男性ばかりのバレエ団「トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団( Les Ballets Trockadero de Monte Carlo)」が公演を行い、日本人ダンサーも出演する。Show One Productionsによる興行。
男性ばかりのバレエ団「トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団( Les Ballets Trockadero de Monte Carlo)」
ニューヨークを拠点に1974年の創立以来、30カ国500都市で公演を行ってきた同バレエ団。男性団員のみで「白鳥の湖」や「ワルプルギスの夜」など、クラシックの作品やコンテンポラリー作品をパロディ化して上演。「トロックス」と呼ばれる団員たちが女装してポワントで踊る高いバレエ技術と演出の楽しさが人気を博してきた。
バンクーバー公演には現在唯一の日本人団員、吉野鷹臣さんも出演する。吉野さんは日本、ロシアでバレエを学んだ後に入団し今年で2年目。「ポワントで踊るのが好きで自分で練習したりしていたところ、知人が同団のオーディションについて教えてくれた」と入団の経緯を話す。
「メイクやコメディの演技などまだまだ難しいと思うところもあるが、団員の皆さんとも楽しくやっている」と充実の様子を話す。コメディの演技に関しては「初めは恥ずかしい、という気持ちもあり慣れるのが難しかった」と振り返る。舞台では女性役と男性役の両方をこなす吉田さん。「13年間バレエを踊ってきたが、ポワントでは初心者だったので爪がはがれもしたし、女性ダンサーの大変さが今まで考えていた以上だと分かった」と話す。「ツアーが多いので体調の管理が一番大変」とも。
18歳から海外に出て5年目になるが、「世界に出ていろいろな国のダンスを見られ、パフォーマンスを通してお客さんに喜んでもらい気持ちを伝えられる。そんな時に続けて来て良かったな、と思う。(続けさせてくれた)両親に感謝している」と話した。
トロカデロの魅力を「バレエが初めての人も楽しめる、くすっと笑ってもらえる楽しい演出に加えて、女性らしいしなやかな動きと男性ならではの大きなジャンプやステップなどを見ていただける」と話す。
チケットは25カナダドル~126.75カナダドル。チケットの購入はShow One Productionsサイトから。20時開演。