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バンクーバーファッションウイークで着物リメーク作品 80歳日本人女性が制作

吉田みわ子さん(右)とバンクーバーファッションウイークで披露(ひろう)された吉田さんの作品

吉田みわ子さん(右)とバンクーバーファッションウイークで披露(ひろう)された吉田さんの作品

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 4月16日に閉幕したバンクーバーファッションンウイークに、日本から80歳の日本人デザイナーが出品し、和服の美しさを生かした着物リメーク作品の数々が注目を集めた。

「お母さん80歳おめでとう」のサインを持つ義理の娘のけいさんとモデルたち

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 出品したのは吉田みわ子さんがデザイン、制作を手がける「着物リメイク工房アトリエ漣(れん)」。今年80歳の吉田さんは「自分で着たい物が作りたい」との思いから40年以上前に趣味で着物のリメークを始めた。周囲で評判となり市民講座で作り方を教え始め、作品の展示販売も手がけるようになった。コロナ禍の中、オンラインで販売を続けようとインスタグラムを開設し、作品を紹介したところ同ファッションウイークのスタッフの目に留まり参加の声がかかった。

 今回のショーでは和のテイストを生かしながら洋服として着用できるトップスやコートなど16ルックを出品。着物を普段着としている人を間近に見ていた世代の吉田さんが「着る人が減り、各家庭に残っている着物が活用されずにいる。何とかその良さを伝えながら残せれば」という思いを込め制作した作品からセレクトした。ランウエーで現地のモデルが着こなし東西が融合した美しさに観客から大きな喝采が起きた。

 吉田さんは体調を考慮して現地への参加がかなわなかったため、ショーの様子は日本からライブ配信で鑑賞。代理で現地入りした義理の娘のけいさんがショーの最後に「お母さん80歳おめでとう」のサインを持ちサプライズで登場すると、会場が温かい雰囲気で包まれた。

 けいさんは「義母は、たくさんの人の助けで海外のショーですてきに発表していただき感謝を伝えたいと話していた」と伝えた。「今後も作品制作と販売を続けていきたいと意気込んでいる」とも。

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