バンクーバーの市内各所で16日間にわたり開催された「バンクーバー国際映画祭(Vancouver International Film Festival)」が幕を閉じた。最終日の10日はクロージングGALA作品として、数日前からチケットが完売し、今年のカンヌ映画祭で「パルムドール賞」を受賞したフランス映画「THE CLASS(Entre les murs)」が上演された。
同映画の上映前には、会場内はドレスアップした観客らで満席となり、プレゼンターらが観客や審査員が選んだ各種受賞作品を発表する度に、歓声と拍手が起こった。カナダ西部地区長編映画賞には「Fifty Dead Men Walking」が選ばれ、12,000カナダドルが授与された。ノンフィクション部門賞はメキシコ作品「Born Without」、観客が選ぶベストカナダ映画賞には「Mothers & Daughters」、観客の人気投票で選ぶPeople’s choice賞にはフランス映画の「I’ve Loved You So Long」、アジアの新人監督を対象としたドラゴン&タイガー賞には中国映画「Perfect Life」が選ばれた。
その後、別会場で行われた受賞者やスタッフらが参加するクロージングパーティーでは、1960年代のコスチュームを着るというテーマが設定され、生バンドがビートルズや当時のロックを演奏し、多くの人がダンスに参加して盛り上がった。
期間中、約60カ国から350本の映画や短編作品が上映され、600人を超えるボランティアスタッフが同映画祭に貢献した。同映画祭の代表者Alanさんは「世界各国からの素晴らしい映画を上映することができて、B.C州の映画の発展へ大きな成果を残した」と映画祭の成功を祝した。