バンクーバーパラリンピック開催まで3日と迫った3月8日、ウィスラーの選手村内ではスキーやバイアスロンなどの選手や関係者ら約50人が参加する入村式が行われた。
真っ白の公式ウエアに身を包み、内側に日の丸をあしらった手袋をつけて手を振りながら入場した選手らは、先住民族らの音楽に温かく迎えられ、パラリンピックマスコットの「スーミ」と一緒にダンスをするなど式は和やかに行われた。バイアスロン代表の太田渉子選手は「ダンスの輪に招かれて少し戸惑ったが、カナダの人が温いのでお祭みたいでダンスしやすかった」と笑顔を見せた。
在バンクーバー日本国総領事館の伊藤総領事は「選手たちは大変なトレーニングを積んできて闘志を燃やしていると思う。全力を出してすがすがしい気持ちで戦ってもらえるよう、多くの日本人に応援してもらいたい」と話す。
その後ウィスラーのビレッジ内では聖火リレーが行われ、プロ車いすバスケットボール選手の安(やす)直樹さんがランナーを務め、多くの観光客らから歓声を浴びた。