バンクーバーのグランビル・アイランド近くの漁港Fisherman’s Wharf(1505 West 1st Ave. Vancouver)で5月8日、ボタンエビ漁の解禁を祝う開始イベント「Spot Prawn Festival (ボタンエビ・フェスティバル)」が始まった。主催はChef’s Table Society で、開催は今年で4回目。
同フェスは、地元産のサスティナブルな食材であるボタンエビの認知度を上げ、購入を促進するために2007年に始めた開催された。5月8日に始まった漁は約6~8週間のみ行われ、期間中は毎日Fisherman’s Wharfで水揚げされたばかりのエビを販売する(1ポンド=12カナダドル)。初日となった8日は地元料理学校の生徒が調理したエビの試食会やワイン、ビールの試飲会も開かれ、多くの市民が今年初のボタンエビを楽しんだ。
主催者広報担当は「年間約60万トンもの南アジア産の養殖エビが世界中で消費されているが、地元には漁獲量を制限し守っている天然のボタンエビがあるのを多くの人に知ってもらいたい。BC州で採れるボタンエビは甘く身が締まっており、養殖物とは比べものにならないくらいのおいしさ。料理をするのも簡単だし、多くのレストランがこの時期ボタンエビメニューを出すので、限られた期間のみ味わえる地元の味を楽しんでほしい」と話す。
毎年ボタンエビのシーズンを楽しみにしているというバンクーバー市在住のリサ・ワングさんは「昨年はあまりのおいしさに3~4回買いに来た。今年もグランビル・アイランドへ散歩する途中何度も買いに来ることになりそうだ。買うための行列は苦にならない」と笑顔をみせる。
販売は毎日13時からFisherman’s Wharf で行う。約8週間を予定。