バンクーバーのデイビー・ストリート沿いに11月初旬、プライムリブのスライスとチーズなどを挟んだフィリー・チーズステーキのサンドイッチ店「The American Cheese Steak Co.」(781 Davie St. Vancouver TEL 604-682-8626)がオープンした。シェフはバンクーバー育ちでテレビの料理番組にも出演するAnthony Sedlakさん。
1200スクエアフィートの店内は、内装を白とこげ茶色の落ち着いた色合いでまとめ、レンガ造りの壁とポスターに使用された赤でスタイリッシュなアクセントを加える。アメリカのダイナーをイメージし、店内でのドリンク類はガラス瓶入りのものを使用。自家製ミルクセーキ数種類を提供するなどのこだわりも。
店名にもなっている「チーズステーキ」は1933年にフィラデルフィアでイタリア移民の兄弟が始めたサンドイッチで、スライスしたステーキ肉と玉ねぎやマッシュルームなどの具、チーズを挟んだもの。Sedlakさんは「この店をオープンする前に本場フィラデルフィアで多くのチーズステーキ店を見て回った。本場には2000店もあるほど人気の食べ物。温かく、プライムリブと溶けたチーズが絶妙なおいしさを作り出すチーズステーキはきっとバンクーバーでも好まれると思った」と話す。
メニューはプライムリブとチーズの「The Philly」(8カナダドル)、プライムリブとフライドオニオン、BBQソースを使用した「The Cowboy」(10カナダドル)、プライムリブ、と玉ねぎのジャム、ディジョンマスタードを合わせた「Le Bifteck」(10カナダドル)、フレンチフライにパルメザンとパセリを添えた「ACCFries」(6カナダドル)、ミルクセーキ(5カナダドル)など。
Sedlakさんは「メニュー作りには約1年を費やした。本場の味を忠実に守りながら、食材は地元産のものを使い、肉の種類にバラエティーを持たせたり、ベジタリアンメニューを作ったりするなど、多様性のあるバンクーバーならではのこだわりも取り入れた。ソースやディップ、アイスクリームも全て自家製」と思い入れを話す。「フレンチフライはまず塩と砂糖を少々入れた湯に通してから揚げているのが特徴。こうすることで一層カリッとおいしくなるので添えてあるディップと共に試してほしい」とも。
営業時間は11時~22時(金曜・土曜は24時まで)。